西日本電信電話株式会社は、同社が愛知県効大学法人から受託する業務用のパソコンにおいて、マルウェアである「Emotet」に感染したことを2022年3月7日に発表しました。
「Emotet」とは、攻撃者による不正なメールに添付されたファイルを開くことで感染し、個人情報を盗み取られ、抜き取られた連絡先へまたメールを送りつけられるといった大規模な感染の可能性のある悪質なマルウェアです。同社では、3月1日に不審なメールに添付されたファイルのマクロを業務に従事する担当者が実行し、感染した模様です。その後に同社社員を装った不審なメールが受託業務の関係者複数人に発信されとのことです。特徴として、差出人名は同社社員、または同受託業務関係者の氏名で、メールアドレスは攻撃者のメールアドレスとのことです。添付ファイルは(****.xlsm)の形態とのことですが、Excelファイルが圧縮されたzipファイルとして添付されているケースもあるとのことです。本文には「ご確認お願いします」や「宜しく御願い致します」といった開封を促す内容が記載されているようです。
不審なメールを受信しても、添付ファイルや本文記載のURLを開かずに、削除するよう注意喚起をしています。
引用元:https://www.ntt-west.co.jp/newscms/attention/11977/20220307_info.pdf
組織内で策定している情報セキュリテイポリシーにて、インシデント発生時のガイドラインを策定していも、未知のマルウェアが検出された際の内容に詳しく触れている企業はまだまだ多くないのが現状です。インシデント発生時に意思決定が遅れることで被害が拡大する可能性が高い為、万が一の発生に備えて、初動対応、対応方法等を策定しておく事が重要になります。インシデント発生時のガイドライン策定のご相談や、万が一未知のウイルスに感染した場合は情報セキュリティ110番へご相談ください。