ランサムウェアのWannaCryによるダメージが世界中で相次ぐ中、日本において、銀行口座やクレジットカード情報を狙った、マルウェアを含むスパムキャンペーンが実施されていることについて、平成29年5月19日にトレンドマイクロ社が注意を呼びかけています。
引用元:http://blog.trendmicro.co.jp/archives/14979v
トレンドマイクロ社により、平成29年5月14日から18日15時までの間で、異なる件名を使い分け大量に拡散されているスパムメールを43万件以上確認しているとのことです。
マルウェアスパムメールは主に、正規の企業に偽装してメールをランダムに送信し、文中に掲載されている不正なURLへユーザを誘導する目的を持つとのことです。
平成29年5月15日 るるぶトラベルを偽装した予約完了メール
平成29年5月16日 請求書・文書・請求書「invoice」・保安検査・賃貸管理部解約・駐車場番
平成29年5月17日 駐禁報告書・全景写真添付・御礼・トレンドデータ・キャンセル完了のお知らせ・日本郵政を偽装したEMS配達状況の確認
平成29年5月18日 Fws:支払条件確認書
上記のようなマルウェアスパムメールは当該キャンペーン期間の約5日間で433,000件確認されているとのことで、中でも件名が「駐禁報告書」とされるメールは214,000件といった全体の49.47%を占めています。
引用元:http://blog.trendmicro.co.jp/archives/14979v
本件にて攻撃対象となった範囲は、主に銀行・クレジットカード会社・信用金庫・インターネットサービスにおける利用者です。
また、この5日間で確認された当該スパムメールで拡散された不正プログラムは16,525件であり、一定数のユーザがそれら不正プログラムを開こうとしてしまったのではないかとトレンドマイクロ社は述べています。