WindowsXPの脅威の真実
サポートが終了したWindowsXPですが、“実際のところはどうなの?”という質問を多くいただきます。セキュリティの観点からリスクについて解説したいと思います。
なぜ買い換えなくてはならないのか
XPは2001年の発売開始から14年を迎え、当時のネット環境とは大きく様変わりしました。
ネットの回線速度は20倍速くなり、PCはネットに接続するのが当たり前、銀行や個人情報・業務データを通信しないことの方が難しい時代になりました。
ネット上に流れる重要なデータが増えるに伴って、悪意のあるウィルスやマルウェアも進化を遂げ、残念ながらサイバー犯罪自体が儲かるビジネスになってしまいました。
こうした環境の変化に対して、基本設計の古いXPでは、対応しきれなくなっているのが実状なのです。
使い続けるとどれだけ危険なの?
とはいえ、今使えているPCを多大なコストをかけて全て入れ替えるのは大変です。
産経デジタルのネット調査によると、33.7%の人はXPを使い続けるというアンケート結果も出ています。(
産経デジタルクエスチョン)
‘本当はマイクロソフトが儲かるように騒ぎ立ててるんじゃないの?’という思いもよぎると、尚更及び腰になってしまうことでしょう。
XPのリスクは主に下記2点です。
1)サポート終了に伴い、OSの脆弱性が発見されても対応されない。
従来、WindowsUpdate等でセキュリティアップデートが行われていたものが、今後提供されなくなります。
2)基本設計上、最新OSは2重・3重に防御されている。
セキュリティに100%というものはありません。最新のOSは想定される危機に対して、1つの壁を越えられても次の壁が守る。とか万が一侵入されてもデータを読み取るのが困難になっている。など、2重・3重のリスク軽減が図られています。XPは最新OSに比べて21倍のセキュリティリスクがあるともいわれています。(
IT Leaders)
XPを使い続けるには
セキュリティリスクがある以上、いずれ最新OSに切り替えなくてはなりません。
しかし、会社の都合上、PCのリースが残っているとか、年間予算が限られているなど、一度に全てのPCを入れ替えられない会社の方が多く見受けられるようです。
当然、重要なデータを扱っているPCやネット接続が頻繁に必要なPCなど、優先順位の高いPCから入れ替えが必要ではありますが、残ったPCはどうすればよいのでしょうか。
少ないコストでリスクを軽減する方法の1つに次世代ファイアーウォール(UTM)があります。
次世代ファイアーウォール(UTM)は簡単にいうとファイアーウォールの親玉のような機器です。ファイアーウォールは不正アクセスに対してだけ防御を行うのに対して、次世代ファイアーウォール(UTM)は不正アクセスに加えて、ウィルスやマルウェアなどの脅威からも防御を行います。会社のネット接続の入り口に設置することで、不正アクセス対策、ウィルス対策、マルウェア対策、VPN等を1台で管理できます。XP自体の防御機能が弱いのであれば、会社のネットワークを丸ごと防御することで、防御を2重化することができるのです。
中小企業情報セキュリティ.COMでは、PCの台数やご予算にあわせて御社に最適なセキュリティソリューションをご提案いたします。
まずは、無料導入サービスをご利用いただき、企業リスクの軽減をお試し下さい。
ただし、重ねて申し上げますがこれで完璧というわけではありません。
いずれは入れ替えが必要であること、セキュリティ対策ソフトを最新の状態にすること、PDFやFlashやJavaといったお使いのソフトウェアを最新の状態にすることが重要であることをお忘れなく。