キーロガーは、キーボードからの入力を監視し、それらを記録する機能を持った、バックグラウンドで作動するソフトウェアです。
サイバー犯罪ではこの特徴がパスワードの盗聴として悪用されるケースが多く、マルウェアとしても知られています。
例えば、ネットカフェのパソコンのシステム内へ悪意を持った人物がキーロガーのプログラムが仕掛け、後に他の人がそのパソコンを使用しクレジットカード情報等を入力すると、盗聴した内容を用いて口座から現金が引き出されてしまうといった被害もあります。
バックドアは、PC内へ不正に侵入・潜伏する仕組みを持つマルウェアの一種です。
この仕組みによって、次回からPC内への不正アクセスや、ファイアウォール等のセキュリティソフトウェア・機器による検知を回避することが可能となります。
ソフトウェアのセキュリティホールや、ソフトウェアの安易なダウンロードやインストールによるバックドアへの感染もあります。
スケアウェアとはユーザーの恐怖を煽り金銭や個人情報の取得を目的としたマルウェア。セキュリティ上の脅威や違法ポルノが発見されたなどという警告を発し、その解決のためにソフトウェアの代金や個人情報を要求する。インターネット広告やフリーソフトを通じてインストールされるため安易なインストールやダウンロードは控えた方がよい。この市場でサイバー犯罪者が得ている金額は数百億円と言われているため常に新種が誕生するためセキュリティは常に最新の状態にしておかねばならない。
Avira Free Antivirus 2014 | KINGSOFT Internet Security 2014 | AVGアンチウイルス2014 | Avast無料アンチウイルス2014 | Microsoft Security Essentials | Windows Defender | |
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Windows8対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― | ◎ |
Windows7対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― |
WindowsVista対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― |
WindowsXP対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― |
現実環境検知性能(総合テスト) | 99.4% | 92.6% | 95.7% | 98.7% | 91.9% | 91.9% |
オンデマンドスキャン検知性能(既存ウィルス検知テスト) | 99.2% | 99.5% | 97.5% | 97.7% | 90.0% | 90.0% |
未知マルウェア検知性能(ウィルス定義ファイルに無い検知テスト) | 84% | 83% | ― | 77% | 72% | 72% |
Home有料セキュリティソフトのウィルス検出率が100%~98%であることを考えると、ややリスクはありますが、より検出率の高いウィルスソフトを導入することでセキュリティリスクを軽減しましょう。(有料セキュリティ対策ソフトの比較はこちら) 特にWindows8をご利用の方はWindowsDefenderが標準で入っていますが、現実環境検知性能が91.9%となっており、8.1%のウィルスは感染してしまう可能性があります。 "ウィルス対策ソフトが入っているからいいや。"では危険ですのでご注意ください。
ブラックリストとはスパムメール等の中継を許す管理が甘いサーバのIPアドレスを列記したリストを指すことが多い。
スパムメールを送信すると配達経路が記録されるため通常は管理の甘い第三者のサーバーを踏み台にして送信する。
その行為を防ぐためブラックリストの提供を受け遮断する目的で使用している。
情報セキュリティの観点から管理が甘いかどうかのチェックは必要である。
トロイの木馬はマルウェアの一種で、知らない内に自分のIPアドレスが悪用され加害者側になってしまう「プロキシ型」、「パスワード窃盗型」等が存在します。
恐ろしい点は、作成方法を指導するサイトが存在し、毎日莫大なトロイの木馬の数が量産されていることが挙げられます。
例えば、Kasperskyのウイルス検知においては、トロイの木馬を以下の名前で検知します。
MSIL対応
Backdoor.MSIL.Agent
Linux対応
Backdoor.Linux.Tsunami
AndroidOS対応
Backdoor.AndroidOS.Triada
Backdoor.AndroidOS.Ztorg
Windows対応
Backdoor.Win32.AckCmd
Backdoor.Win32.Agobot
Backdoor.Win32.Androm
Backdoor.Win32.Bredola
Backdoor.Win32.Caphaw
Backdoor.Win32.CyberSpy
Backdoor.Win32.DarkKomet
BackdoorWin32.Deepthroat
Backdoor.Win32.Farnaz
Backdoor.Win32.Gbod
ワームはマルウェアの一種であり、ユーザによる検知を回避しコンピューターへ侵入し、データを改ざん・破壊を行う悪意のあるプログラムです。
ワームはファイルへの感染に依存せず、メールやWebサイトを介してコンピュータへ感染し、自らを複製し他のシステムやコンピュータへ感染する点が特徴として挙げられます。
また、ワームの作成は比較的簡単なので、数多くの亜種が出回っています。
自分が被害者になるだけでなく、加害者になってしまう可能性がある。
広告を目的としたソフトウェアでその中には個人情報を盗み取ったり、システムに深刻な影響を与えるものもあります。スパイウェアやアドウェアは、ウイルスと同様に、次々に新しいものが登場しています。
そのため、インストールされた後に、個別に対処することがとても困難です。
あらかじめ準備をして、知らないうちにインストールされることを予防することがベターです。
パソコンを使うユーザーの個人情報や行動のデータを収集してスパイウェアの作成元に送られることを目的としたアプリケーションソフトである。侵入経路としては他のアプリケーションとセットで配布されるケースが多いため自分自身でインストールをしていることが多い。その原因としては利用条件を読まずに承諾してインストールされることにある。ただ利用条件を全てチェックする人は少ないため事実上無断で個人情報を収集していると言われている。プライバシーの侵害、ポップアップウィンドウを次々と表示、コンピューター処理速度の低下、コンピューターのクラッシュ、個人情報の不正利用等の被害が報告されている。特にネット上で銀行口座の暗証番号やクレジットカードの暗証番号を使用する人はその情報を不正に利用される前に駆除する必要がある。対策としてはスパイウェア対策のソフトウェアのインストール、ファイアウォールの使用、アップデートの確認、等がある。
マルウェアとは、有害な動作を引き起こすソフトウェアや、悪質なコード、不正プログラムを総称したもので、技術と知識があれば誰でも作成できるため無数に存在しています。
マルウェア攻撃において、マルウェアの動作を確立させるサポートとして一緒に不正ツールが用いられます。
・メール経由
→メールに添付されている、マルウェアの要素が埋め込まれたファイルを開くことによる感染
→メール本文に記載されているマルウェアの要素を含むWebサイトへのリンク(URL)へ移動し感染
・Web経由
→マルウェアの要素が埋め込まれたアプリケーション等をインストールし感染
・ユーザの意図に反し、PCが保存するデータの改ざんや削除
・ハードディスクのフォーマット、BIOSを改ざん
・PCが保有するメールアドレス(連絡先)へ、ユーザの意図に反し不正なメールを送信
・ユーザの意図に反し、他のマルウェアをダウンロード
UTMはUnified Threat Managementの略で、統合型脅威管理を意味し、不正アクセス・マルウェア・不正侵入等を統合的に防御する役割を持ちます。
従来のセキュリティ対策では、ファイアーウォール・VPN・アンチウイルス・不正侵入防御・Webコンテンツフィルタリングを個別の機器やソフトウェアとして利用されていたが、UTMではこれらを一貫して管理・運用を可能とします。
ソフトウェアのアップデートやセキュリティパッチ等、メンテナンスがUTM一台で可能であるため、手間とコストを抑えられるメリットがあります。