資金面、ノウハウ不足で対策できない企業が3割超

帝国データバンクが実施した「営業秘密に関する企業の意識調査」で明らかになったもの。同調査は8月に行われ、11,023社が回答した。

機密情報漏洩対策に関して、「取り組んでいる」と回答したのは51.6%。一方で「取り組んでいない」とする企業も35.2%と3割を超える。大企業の67.3%が取り組みを実施すると回答する一方、中小企業は47.1%にとどまるなど、企業の規模で取り組みに差が見られた。

過去5年間に漏洩が疑われる事例を経験した企業に絞ってみると、59.7%が取り組みを実施していると回答。しかし、31.5%では、漏洩対策をしていなかった。具体的に何を実行すればいいかわからない、人材や資金面での余裕がないなど、重要性は理解しているが現実的な問題に直面している企業も少なくない。

具体的な取り組みを見てみると、従業員や取引先との「秘密保持契約」が53.1%で最多。「情報の管理方針などの整備(50.2%)」「データなどの持ち出し制限(46.7%)」が続く。一方、「データの暗号化・アクセス制限」は34.5%にとどまった。

  引用元URL http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p140904.pdf
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