通常のマルウェアへの感染経路がコンピュータのハードドライブへのインストールであるのに対し、ファイルレスマルウェア(ファイルレスインフェクション)は、メモリ内潜む悪質なコードとされています。
具体的なファイルレスマルウェアへの感染経路はRAMへの直接的なコーディングであり、iexplore.exeやjavaw.exe等の実行中にコードを仕組まれ、ユーザを悪意のあるWebサイトへ誘導、及びファイルレスマルウェアを処理する仕組みです。
このファイルレスマルウェアの強みは文字通りファイルとして存在しない点で、IPSやウイルス対策ソフトウェアの検知を回避可能とします。
また、攻撃対象のコンピュータのRAMの仕組みを悪用することでデータを盗んだり、永続的に新たなマルウェアをダウンロードさせることも可能とします。